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Music Works of choro the Japanese Guitarist

Choroidea Online Inokashira-sen mixing

「音量、低域量の統一が肝!」 ベースの音作りテクニック(後編) process-open17

2016/02/13

デモ音源から完成版まで。楽曲の制作過程を配信中の新曲「井ノ頭線」を題材に、全体のミックスを中心にパートごとのミックスについて掘り下げて解説しています。

ノ頭線 MV

- 井ノ頭線(Inokashira-sen)/Choroidea -

Featuring VOCALOID : GUMI(Megpoid)
Words, Music, Arrangement and Guitar : choro
Programming : choro, 上原翔(Sho Uehara)
Mixing and Mastering : 上原翔(Sho Uehara)

ウンロードデータも充実!

楽曲のフルデータのみならず、カラオケver.、パラデータ、ステムデータを配信しています!
楽曲をそのまま聴いて楽しみたい方はもちろん、クリエイターの方、ミックスなどを勉強している方は、パラデータや、ステムデータを使っての二次創作や、ミックスの研究にご利用頂けます!

ダウンロードリンクはこちら
http://www.choroidea.com/DISCO/Inokashira_sen/

【全体のミックスに関しての記事はこちら】

「ここが駄目なら全て駄目!パン、奥行を操る!!」-ミックス、マスタリングのテクニック(前編) process-open10

「ここが駄目なら全て駄目!パン、奥行を操る!!」-ミックス、マスタリングのテクニック(後編) process-open11

ース編集テクニック

03

【上原翔】
では、choroさんから受け取ったデータで、ベースのミックスや音作りに関してより詳細に説明していきます。(前回の記事はこちら)

ベースに関しては、実はそんなに多くの音作りのバリエーションがある訳ではありません。僕の場合は、もうほぼ使うプラグインや設定というのがある程度決まっていて、その範囲内でやるという事がほとんどです。

低域というのは、再生環境によっては低音がしっかり再生されてないという事もあり、正確なところが分かりにくく、どれくらい低音を出せば良いのかというのが難しい所だったりします。

まず、全体の中でどういったベースの役割が良いかというと、基本的にどんなフレーズを弾いてようが、どんな場面であろうが、常に一定の低域量があるというのが好ましいです。

音量や、低域量がバラバラしてるようでは曲が安定しません。そういった事を踏まえて音を作っていきます。

僕の場合、ベースを調整する時は、常にキックとの兼ね合いで調整していきます。ベース単体で音を聞くというのは滅多にしません。

れがベースの音作りをする前の状態です。キックと同時に鳴らしています。

現状の状態だと、ベースの重心が高くて、このままだと歌やギターの部分とかぶってくるのと、曲の低域が安定しません。ベースをしっかり重心を落として、低域のレンジを広げるようにします。

こちらがベースの音作り後です。

おおよそこんな感じで、歌類の邪魔をせず、重心を落として低域のレンジを広げているという事になります。実際、どうしたのかというのをプラグインの設定を見ながら解説していこうと思います。

ず、ベースのサブハーモニクスです。

image07

僕はほぼベースにはこのRBassというプラグインを使います。ベースの低域を足すプラグインです。これを入れて、低域を伸ばしてレンジを広げるという役割です。

Freqはもうだいたい70Hzです。動かしても65Hzまでくらいですね。70Hzから上に設定する事はほぼしないです。

Intensityはケースバイケースですが、いつもはだいたい-12dBくらいにする事が多いです。今回は打ち込みベースで元々の低域量が結構多かったので、-17dBと結構少な目に設定しています。

れの次にコンプを入れます。

image00

僕はベースのメインコンプはこのコンプを使うのがほとんどです。ベースのコンプの役割としては、とにかくベースの音量を均一にするという事です。ベースでのコンプはかなり重要なんですね。設定はほぼどんな曲や素材でもあまり変える事はしていません。

基本的な設定としては、アタックが20msec、リリース200msecくらいで、リダクションは-6dBくらいかかるようにします。

なぜこうするかと言うと、音量をとにかく一定にしたいので、常にコンプが掛かってるようにする為、リリースは遅めにします。テンポの速い曲だと150msecくらいまでは速くする事もあります。

そのリリースが遅めという事に対して、基本的にはアタックは少し遅めにして、一定にリダクションは掛かっているけども、アタックまではなるべく消えないようにします。ベースのアタックがなくなり過ぎるとそれはそれで曲のノリがペタっとしていまいます。

今回、10msecまで速めてるのは打ち込みベースで元々アタック成分が多かったからです。
この辺りは、曲のノリや素材自体で音を聞いて判断していきます。

の次にEQを入れます。

image01

色々試した痕跡がありますが(笑)結局この設定に落ち着きました。

基本的な所としては、RBassなどのサブハーモニクスを入れた場合は余分な低域量が増えすぎるので、30Hz~40Hzあたりでローカットを入れます。この辺りはキックや全体の兼ね合いで聞きながら決めます。

後は、ベースの音程感を出したい場合は80Hz~200Hzあたりでブーストする事が多いです。ベースのラインを見せたいときは2kHz辺りをブーストする事もあります。

後に少し全体を慣らす為にもう一段コンプを入れます。

image05

これはリダクションが1dBくらいで、あくまで薄くかける程度です。EQを入れると多少音量が凸凹するので、それらを抑える為ですね。

僕の場合はほぼこんな感じでベースの音を作ってます。

ベースとキックの音というのは、意外に全体の音の抜け感に作用してきます。なんか全体がこもってるなとか、歌が抜けてこないな、という事があればまず低域が多すぎないかを疑います。抜けが悪いからといって、安易に他の楽器や歌のEQを上げるという事はしないようにする事ですね。

ンジニア大募集!!

今回、前回のようにchoroさんとタッグを組んで、楽曲のミックスならびにミックステクニックを公開して頂けるエンジニアを募集しています!

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前回までの記事はこちら
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