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「コンプとEQを攻略!」 ライン録りのギターをかっこよく聴かせるテクニック(後編) process-open15

2016/02/13

デモ音源から完成版まで。楽曲の制作過程を公開します。
今回は、これから公開の新曲「井ノ頭線」を題材に、前回よりさらに深く全体のミックスを中心にパートごとのミックスについて掘り下げていこうと思います。

曲「井ノ頭線」は6月15日17時公開!!

井ノ頭線

Featuring VOCALOID : GUMI(Megpoid)
Words, Music, Arrangement and Guitar : choro
Programming : choro,上原翔(Sho Uehara)
Mixing and Mastering : 上原翔(Sho Uehara)

 

全体のミックスに関しての記事はこちら
「ここが駄目なら全て駄目!パン、奥行を操る!!」-ミックス、マスタリングのテクニック(前編) process-open10

「ここが駄目なら全て駄目!パン、奥行を操る!!」-ミックス、マスタリングのテクニック(後編) process-open11

ター編集テクニック

03

【上原翔】
では、choroさんから受け取ったデータで、ギターのミックスや音作りに関してより詳細に説明していきます。(前回の記事はこちら)

結論から言うと、ギター類に関してはそれほどいじっていません(笑)

ミックスというのは、何か問題があるものを解決していく作業でもあるんですが、今回ギター素材類を聞いて初めに感じた事は、どのギターもアタックが強くてリリースが弱いという事でした。

たぶん、choroさんの録りの環境の問題か、初めにクリーンで録ってその後にプラグインで歪みやトレモロ等を加えていってると思うのですが、そのせいかもしれません。

どの楽器に対しても言える事なんですが、アタックとリリースというのはどちらも適正でないとダメなんです。アタックが強すぎると音の厚みがなくなってくるし、リリースが強すぎると音のメリハリがなくなってきます。

その辺りを調整するのもミックスのうちの一つです。

では、実際どうしたかを音を聞きながら解説しようと思います。

本的にアタックとリリースというのはコンプで調整します

まずこちらが元のコンプが掛かっていないもの。

次にコンプを掛けてアタックとリリースを調整したもの。

結構微妙な差ではありますが、ミックスではこういった作業の連続です。これでおおよそ3dBくらいリダクションを掛けています。

image10

トレモロのギターも同じようにこれくらいコンプを掛けています。

ッキングギターのEQ設定はこんな感じです

image07

音質的にはピークもなく自然な音質だったので、これくらいのEQです。少し太さを加えたかったので、250Hzあたりをブーストして、それと多少の抜けが欲しかったので5000Hzあたりをブーストしています。

僕のミックスではよっぽどの事がないと極端にEQをするという事はありません。EQをし過ぎると自然な音色ではなくなってくるので、ブーストやカットは2dBくらいの範囲内が多いです。

余談ですが、もし例えばギターの抜けが欲しいといって、中高域や高域をブーストするとします。そうすると他の楽器や歌もそれに合わせて中高域や高域をブーストしないと抜けてこないので、結果全体がシャカシャカで軽いものになりがちです。EQで頑張ろうとせずにまずフェーダーでバランス取るのを頑張って見ることが大切です。

ライン録りだからといって特別な事をする訳ではありません。今回の場合は音量のバラつきが結構あったので、いつもより少しきつめにコンプをかけたくらいです。

ミックスで音質をよくするというのは基本的に出来ないので、ライン録りであっても、ギターアンプ録りであってもそのままの音質を生かすしかないという事ですね(笑)

ッキングギターのパン設定は、L80、R80にしています

僕の場合は、パンを振り切る事はあまりしません。この辺りは好みにもよるのですが、ロックの場合でLとRで鳴っているギターを振り切るとステレオ感は出ますがパワーはなくなるので、その辺りの兼ね合いでL80、R80くらいにしています。

は他のギターとの関係性も含めて解説します

これがイントロ部分でのギターのみを重ねたものです。

左右のバッキングは上記のように音を作っています。
ここにトレモロギターとメロディーを弾いているソロギターが入っています。
このギターのそれぞれの役目と前後の関係を説明します。

音の前後の重なり方としては、
ソロギター→バッキングギター→トレモロギター
の順で並ぶようにしています。

ソロギターについては言うまでもなく一番前に配置します。歌とほぼ同じ扱いですね。
バッキングギターとトレモロギターの関係ですが、バッキングギターが左右で鳴っていて、その弾いている隙間に音が入ってくるという補佐としての役割になるので、そういった補佐するものは少し後ろ側に配置します。

トレモロギターのパン設定はL30、ソロギターはセンターに配置しています。トレモロギターはセンターにしても良かったんですが、ソロギターと多少分離させる為にL側にパンを振りました。

例え音が増えてきても、その音がどういった役割をしているのかという事をちゃんと考えながら配置していけばしっかりまとまってきます。

どう配置するか、どういった役割をしているのかというのはアーティストの意向によって変わってくる場合もありますが、その音を入れた意味は何なのかというのを考えて組み立てていきます。

ギターなどの上物は特にそういった事を意識してミックスするのが良いと思います。

ンジニア大募集!!

今回、前回のようにchoroさんとタッグを組んで、楽曲のミックスならびにミックステクニックを公開して頂けるエンジニアを募集しています!

ご興味のある方は、choroさんのツイッターアカウント(https://twitter.com/x_choro_x)または、info@choroidea.comまで直接ご連絡下さい!
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回までの記事

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前回までの記事はこちら
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